営業報告書 東横INN
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第34期 営業報告書
(2018年4月1日から2019年3月31日まで)

1.当社の現況に関する事項

事業の経過及び成果

【経済環境】

当期における我が国の経済は、緩やかな回復が継続し、個人消費や、設備投資ともに底堅く推移しました。一方、米中貿易戦争の輸出産業への影響が現れはじめており、また、経済成長の下支えになっている家計は、この先の消費税率の引き上げによる消費マインドの萎縮の可能性が予想されております。今後の景気動向は世界的な経済の減速、円高懸念による企業業績への影響など不透明要素が増しつつあります。

【事業の経過】

◆当期業績

ホテル業界におきましては、訪日外国人が暦年ベースで3,000万人を超え、過去最多になる一方、2020年の東京オリンピック、パラリンピックに向け、ホテル建設ラッシュの勢いが衰えず、さらに、異業種の進出、民泊など施設の増加により、客室数が急激に伸びてきております。一方、業界全体が人手不足に見舞われ、人材の確保が困難さを増し、ホテル運営に深刻な影響を与えるとともに、コストの上昇圧力が強まっております。
こうした厳しい環境下にはありますが、当社は、より多くのお客様にご満足いただくことを目指し、「清潔・安心・値ごろ感」の東横INN QUALITYを最大限に高めるため、下記の施策を展開いたしました。

具体的には
  • 支配人の営業力の強化
    個人会員の獲得のみならず、店舗・エリアでの営業活動を強化することにより、法人顧客の獲得に注力してまいりました。
    また、競合他社を研究し、相手を知ることから、それぞれ自店舗の課題点を見つけ、取り組みました。
  • 人不足への対応
    事前決済・事前チェックインサービスをお客様へ浸透させることにより、店舗業務を簡素化させるとともに、様々な働き方の研究、採用・研修の工夫をし、人不足の改善に努めました。
    当期の新たな試みとして人員面に余力のある店舗のフロントより組成した「フロント支援隊」を本社に設置し、人員が不足している店舗に人員を派遣する支援を開始しました。
    また、経理システムの刷新に続き、人事・給与システムの抜本的見直しを行い、第35期の導入に向け取り組みました。
  • 原価主義
    変化するコスト構造を把握し、削減するとともに、従前と比較して店舗が大型化する中、適正な費用の見極めを行いました。
  • 新店支援
    新店のオープン前から、エリアをあげての採用・営業活動とともに、新店スタッフ研修も工夫し、開店後の運営をスムーズに軌道に乗せることを実現しました。また、海外のマルセイユ、ソウル江南、東大門Ⅱなど新店への支援も行いました。

第34期において、以上のような様々な試みを通して、既存店は好調な稼働率をキープし、順調に業績を積み上げており、新店は運営面において、短期間で安定化できたことにより、比較的に早期から業績に対する寄与効果が見られました。
また、働き方を研究することにより、多様な人材を柔軟に採用できるシステムが構築されつつあり、来期以降の人員不足を緩和させるカギとして期待されております。

◆事業の成果

第34期の決算数値は以下のとおりとなりました。
売上高につきましては90,731百万円、前期対比5,872百万円の増加となりました。経常利益は14,605百万円、と前期に比べ1,064百万円の減少となりました。
また、配当につきましては、利益還元方針に基づき1株あたり115,000円の配当とし、昨年と同額といたしました。


【直近5期の業績推移】

(単位 百万円)
回次決算期 
区分
第30期
2014年4月から
2015年3月まで
第31期
2015年4月から
2016年3月まで
第32期
2016年4月から
2017年3月まで
第33期
2017年4月から
2018年3月まで
第34期(当期)
2018年4月から
2019年3月まで
売上高 74,060 80,141 81,970 84,859 90,731
経常利益 15,944 17,719 17,446 15,668 14,605
当期純利益 10,308 11,018 9,876 10,256 9,542
1株あたり
当期純利益
2,318,435 2,478,293 2,221,376 2,306,766 2,146,165

【新規開業店舗】

ホテル番号 開業日 ホテル名 部屋数
4 H30.4.27  富山駅新幹線口2 314室
280 H30.5.16  京浜東北線王子駅北口 222室
272 H30.5.18  マルセイユ サン シャルル駅前 267室
278 H30.5.22  松戸駅東口 207室
281 H30.6.6  新宿御苑前駅3番出口 167室
275 H30.6.22  新富士駅南口 455室
282 H30.7.6  ソウル江南 313室
279 H30.7.23  豊田市駅前 155室
286 H30.8.8  琵琶湖線南草津駅西口 167室
285 H30.8.27  小田原駅東口 295室
283 H30.9.13  浦和美園駅東口 246室
289 H30.10.23  府中南武線南多摩駅前 263室
294 H30.11.9  三河安城駅新幹線南口2 246室
291 H30.11.23  ソウル東大門2 207室
290 H30.11.29  静岡駅南口 233室
287 H30.12.15  大阪日本橋文楽劇場前 194室
296 H31.1.23  赤羽駅東口 220室
292 H31.1.29  JR川口駅西口 236室
293 H31.3.12  静岡清水駅前 246室
301 H31.3.29  中部国際空港2 1286室

第34期年度末総店舗数:292店舗、総客室数62,415室(グループ会社運営店舗含む)

【社会貢献活動】

当社は、「企業市民として社会に受け入れられ」、「青少年に夢と感動を与えたい」、「地域の活性化と発展に貢献する」を基軸に幅広く社会貢献活動に取り組んでおります。

  • ① 当社は地域との共存を目指し、地域の方々との交流を深めてきました。その一環として、地域の小学生向けに「はじめての出張」を企画・実施しております。小学生が親元を離れて、ビジネスホテルに宿泊するという体験型社会勉強企画が保護者、学校関係者から非常に好評を得ております。当期においては、14店舗にて実施しました。
  • ② 当社は、クラシック音楽の力で人と人をつないでコミュニティを活性化させ、かつ若手演奏家の育成支援も目的として活動する「一般財団法人100万人のクラシックライブ」に賛同し、「100万人のクラシックライブ@東横INN」を2014年11月30日よりスタートさせ、当期では163回を実施しました。
  • ③ 当社のART FACTORY城南島はアーティストの活動を支援し芸術文化の振興を主な目的とする施設です。アーティストが制作・発信・交流できる新たなコミュニティの基盤となるよう環境を整備してきました。これまでの活動が認められ、公益財団法人メセナ協議会が主催する「メセナアワード2018優秀賞」において、「芸術創庫賞」を受賞しました。
  • ④ 当社はスポーツを通じ、未来を担う世代に夢を与えることを願い、「特定非営利日本活動法人日本ジュニアゴルフ協会(JJGA)」のスポンサーとして2018年11月23~25日に「東横インジュニアゴルフオープン」を開催しました。
  • ⑤ 当社はダイバーシティへの取組みおよび今後の海外展開を見据え、海外の大学生のインターン生の受入を積極的に行っております。当期は3か国、計14名の学生を迎えました。学生には日本のビジネス文化と「おもてなし」の心を学んでもらい、当社スタッフも彼らとの交流を通して他言語や異文化に触れ、世界に通用できる国際人を目指します。
  • ⑥ 当社がかねてより推進している文化振興活動、国際文化交流の一環として、2018年3月26日、東横INN成田空港本館地下一階において、アート施設「浮世絵館」を開設しました。
    この「浮世絵館」では江戸と現代をつなぎ、世界中の方々が誰でも楽しめるようなエンターテイメント性の高い空間演出を用意しており、浮世絵の細部にまでこだわって読み解いていくことで、いままで知らなかった江戸時代の旅や暮らしを垣間見ることができます。
  • ⑦ 当社は「一人でも多くの方にできる限り公平かつ快適にご利用いただけるホテルづくり」の一環として、「障がいのある方を全店で雇用するよう」力を入れて推進しております。
  • ⑧ 当社はアジアを中心に貧困の中で暮らす子どもの健やかな成長、家族と地域の自立を支援している「特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパン(旧名:CCWA国際精神里親運動部)」を通じて、フィリピンの子どもたちの成長を支援しています。
  • ⑨ 当社は海外支援活動の一環として、「公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)」の活動を推進しています。カンボジアの学校建設を目的として各ホテルにて募金活動を行っています。2010年の東横イン「ラオッ小学校」に続き、2015年10月に2校目の「ドムナック・トマイ小学校」が完成しました。
  • ⑩ 当社は、医療が十分行きわたっていない地域の状況を改善する一環として、「公益社団法人日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)」の活動を、VODの売上金の一部を寄付して、応援しています。
  • ⑩ 当社は、「社会の皆様がよりよい人生を過ごせるお手伝いをする」ということを使命と考えております。このような使命を実現する一環として各種団体への寄付や協力を積極的に展開しております。
寄付・協力団体一覧(平成30年4月1日~平成31年3月31日)
寄付・協力先団体名 団体の活動内容
(1) 公益財団法人交通遺児等育成基金 自動車事故により死亡した者の家族である児童についてその生活基盤の安定を図るための事業を推進
(2) 公益財団法人全国防犯協会連合会 各都道府県防犯活動の推進
(3) 特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・
ジャパン
主としてフィリピンの貧困家庭の子女支援
(4) 公益財団法人日本キリスト教海外医療協力会 海外の保険医療に恵まれない地域に医療従事者を派遣し、保険医療の向上に協力
(5) 公益財団法人シャンティ国際ボランティア会 カンボジアを中心とした学校建設活動
(6) 一般財団法人 内観 内観(「気づき」のトレーニング)を行うための研修所
(7) 認定特定非営利活動法人かものはしプロジェクト 強制的に子どもが売られてしまう問題を防止する活動を行い、世界の子どもたちが未来への希望を持って生きられるよう支援
(8) 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟 国際平和と人類共通の福祉の実現
(9) 社会福祉法人福田会 児童養護施設里親委託等の施設運営
(10) 日本赤十字(2018/7 豪雨災害義捐金) 国内外における災害救護をはじめとし、苦しむ人を救うために幅広い分野で活動

当社は第35期も、広く社会の皆様から信頼され、受け入れられる「きれい、安心、便利、安い」日常型ホテルに徹し、いかなる環境変化にも耐えうる経営基盤の構築を目指し、事業計画の達成に向け全力で取り組んでまいります。

株主の皆様並びにオ-ナー様、金融機関の皆様をはじめ関係各位におかれましては、なにとぞ、従来にもまして、ご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。


(2019年6月30日現在)