1986年、東横INNは東京蒲田に第一号店を開業し、日本のビジネスホテルのスタンダードを築いてまいりました。2023年度は売上1,200億円を達成することができ、海外も含めた全店舗で2,336万人のお客さまにご利用いただきました。また、東横INNクラブカード会員は700万人を超え、大変多くの方に支えていただいておりますことを改めて感謝申し上げます。

一方、創業から38年の間にビジネスホテルはビジネスパーソンだけではなく、さまざまな目的のお客さまにご利用いただくようになり、そのニーズに合わせ多種多様なホテルがサービスを競うようになりました。私たちはこの変化に対応し、「全国ネットワークの基地ホテル」をブランドコンセプトに挑戦を続けております。昨年より「東横INN体験を感動レベルへ」を 合言葉に、自動チェックイン機の導入や元気朝食のご提供に力を入れてまいりました。そして、今年6月には国内全店でおもてなし規格紺認証を取得いたしました。また、この東横INN品質を支えるスタッフに対してもES調査を踏まえて職場環境の改善やキャリアアップの機会を増やす等の取り組みを行っております。

おかげさまを持ちまして、東横INNは日本一の客室数を有するホテルチェーンになりました。そして2026年の高知県の開業をもって47都道府県での出店が実現いたします。地域社会の支えがあったからこそ、ここまで成長することができました。東横INNの基本スタイルは土地のオーナー様にホテルを建てていただき、当社が一棟を借り上げ運営する方式です。館内にレストランを持たないため、お客さまは近隣の飲食店を利用されます。また、店舗の支配人はじめスタッフは地元採用です。ホテルオーナー様はじめ地域の皆さまの力を借りながら東横INNは運営しています。今後も地域社会との共生をモットーに、win-winな関係をさらに深めてまいります。

東横インのDNAである、「お客さま思い、仲間思い、地域思い」と「挑戦を続けるベンチャー精神」を大切にし、感謝の心と革新を起こす気概を持って100年続く会社を目指してまいります。

代表執行役社長