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東横INN×浮世絵
2023.03.27
2023年3月、東京都内の東横INN40店に、各店にちなんだ浮世絵のモチーフを設置しました。
江戸文化と東横インの理念
シンプルで清潔、快適な客室を安心の価格で提供するという東横INNの理念の根底には、江戸時代から伝わるおもてなしの心があります。旅をされる方々に、いつでも安心して泊まれる、そこは清潔できれいな場所、そして便利なお宿を安心の料金で提供して出発していただくことは、江戸から続く「日本文化の心」のひとつです。また、東横インの経営源流となっている「三方(売り手・買い手・世間)」よし」とは、お泊りいただくお客さま、ホテルのオーナーを含めてホテルのある地域にお住まいの方々、そして私たちも徳を得るという企業文化で、浮世絵の中に描かれている日本の知恵、江戸から伝わる極意です。
東横INNと循環型社会
「平和」が約260年続いた江戸時代、街道や旅籠などが整備され、「人・物・情報」の交流が盛んに行われるようになりました。また、武家の参勤交代をはじめ、当時世界でもほとんど初めて、庶民がかなり自由に「宿泊」を重ねる「旅行」を始めました。この江戸時代は、社会全体の「生産と消費」のバランスが良く、生活の中でリサイクルが当然のこととして発達し、ゴミとして廃棄するものをさまざまに工夫して活かす社会でした。例えば着物などはすりへると布に戻し、また古着となり、ぼろとなり、裂織として再生し、さらに傷むと雑巾として使い、最後に燃やしてできた「灰」は化学品として活用していました。北斎さんや広重さんたちが描いた浮世絵にも、その庶民の生活風景や知恵、さらに粋な遊び心までが、カラー印刷の木版記録(メディア)として現在に残されています。この世界で愛される浮世絵から、私たちは今に活きるヒントを見つめ直しています。