SDGsへの取り組み
~Towards the future~
お客さまとともに「地球の未来を考えたホテルづくり」
東横INNは1都1道2府42県に展開する72,000室以上の客室で、お客さまの「出発」を応援しています。また、有事においては帰宅困難者、自宅滞在が困難な近隣の方々にホテルを提供することもあります。このように社会インフラの役割を果たす一方で、ホテルでは日々たくさんのエネルギーや消耗品を消費し、CO2を排出しています。
「地球の未来を考えたホテルづくり」は、日本一の客室数を有するホテルを運営する私たちの責務です。
資源を大切に、ゴミを減らし、CO2を削減する。お客さまにご理解とご協力をいただきながら、一歩一歩取り組んでまいります。
株式会社 東横イン
ZEROウェイスト宣言
私たちはゴミやムダを出さないホテルづくり、ホテル運営を行います。
東横インの企業行動指針である「Towards the future 地球の未来を考えたホテルづくりをしよう」に則り、
東横イングループ全員が循環型社会の実現に貢献することを宣言いたします。
- 1.
-
年間排出量約1万tのゴミを限りなく削減します
・使い捨てアメニティを減らすこと、廃棄されるものはリサイクルし循環させることで廃棄ゼロを目指します
・食品ロス問題の解決のため、朝食の喫食アンケート集計により適正量の提供に努め、生ゴミ処理機の導入も進めます
・すでに導入している洗浄水の再利用を展開してまいります
- 2.
-
エネルギー効率の高い設備と、再生可能エネルギーの導入を進めます
・灯油からガスへの代替、エアコンや換気、給湯器の省エネ設備や遮熱フィルムの導入を推進いたします
・屋上看板のLED照明化、点灯時間の短縮を行います
・ホテル敷地を活用した太陽光発電の導入を進めます
- 3.
-
古くなった建物を解体せず、全面改修し再利用いたします
・弊社にて特許を取得した「鉄筋RC構造物の再生方法及び再生構造」(特許第7038246号)により廃棄物削減に加え、工事期間の大幅な短縮により環境負荷の低減を図ります
東日本大震災以降の節電の動きから、弊社グループでは照明のLED化、節水対策、省エネ設備導入、
プラスチックアメニティのリサイクルの取組み等様々な施策を行い、これまでにCO2排出量は
1施設あたり11%削減※を実現しました。2030年までに40%削減※いたします。(※2012年度比)
さらなる削減に向けて一人ひとりができることから取り組み、
お客さまとともに地球にやさしいホテルを目指します
~できることから少しずつ~
「Toyoko Inn Blue Reborn(ブルーリボーン)プロジェクト」
東横INNは環境サステナビリティに向けた取り組みとして、「Toyoko Inn Blue Reborn プロジェクト」を立ち上げました。地球の未来を考えたホテルづくりに向けて、アメニティ等の素材や提供方法の見直しを行い、お客さまや協力企業の皆さまとともに、資源の有効活用やごみ廃棄量の削減に努めてまいります。
少しでもプラごみを減らすため、東横INNではお客さまに「MY歯ブラシ」のご持参をお願いしています。
「使い捨て」をやめて「MY歯ブラシ」にするだけで7g/本 のプラごみ削減につながります
2021年10月より、使用済のプラスチック製アメニティ(歯ブラシとコーム)の回収を日本国内の東横INN(一部ホテルを除く)でスタートしました。各客室のバスルームに回収用ボックスを設置し、お客さまに使用済の歯ブラシとコームを入れていただきます。株式会社JEPLAN、株式会社オンワードコーポレートデザインとともに取り組み、回収品は適切な方法でリサイクルされ、新たに歯ブラシケースやホテル備品として再生(リボーン)されます。
1本あたり歯ブラシは7グラム、コームは6グラムとわずか数グラムのプラスチック製品ですが、これらが東横INN全店で一年間廃棄され続けると、推計50トン以上になります。できることから少しずつ、ご宿泊のお客さまとともに地球環境を考え、取り組むホテルとして、資源の有効活用とごみ廃棄量の削減を目指します。
工場でプラスチック再生
旧制服をリサイクルしたアップサイクルボード「PANECO®」を、ホテルのインテリアに使用しています。
安価に手に入るため気軽に買い、不要になれば捨て、その大量廃棄が環境問題に発展しているビニール傘。
ホテルでも、お客さまが置いて行かれたビニール傘を大量に廃棄しています※。
そこで、2023年6月より店頭でのビニール傘の販売をやめ、代わって、折りたたみ傘を販売することとしました。
傘ブランドWaterfront®の看板商品「ポケフラット®」に東横INNオリジナルイラストをデザインした折りたたみ傘が、傘を常時携帯するきっかけになり、ビニール傘の廃棄を一本でも減らせればと考えています。
※状態の良いビニール傘は、貸出品としてリユースさせていただいております。
2021年12月より、日本国内の東横INN(一部ホテルを除く)の自動販売機で、アルミボトル缶入りのオリジナル炭酸水を販売中です。
<脱プラスチック>
アルミボトル缶は、脱プラスチック社会の実現に貢献する持続可能な容器です。
<自動販売機売上金の一部を寄付>
東横INNは一般財団法人100万人のクラシックライブを応援しています。同財団は若手演奏家の育成、そして未来を担う子どもたちに心の健康や豊かな体験を届けようと活動しており、東横INNの自動販売機売上金の一部は、このような活動に役立てられています。(寄付金合計 ¥771,332 2024年3月31日現在)
環境に配慮したホテルづくり
2023年5月より、それまで日没から翌朝にかけて点灯していた(※1)屋上看板を、全店において原則24時に一斉消灯することとしました(※2)。
屋上看板の電気容量は1店舗あたり約7KWです(※3)。点灯時間を1時間短縮すれば1か月で約0.11t/CO2(※4)を削減でき、たとえば27時まで点灯していた店舗が24時に消灯すると月間0.33t/CO2、年間で3.96t/CO2の削減につながります。
以前より電力需給ひっ迫時には屋上看板の消灯を行ってきましたが、日常的な節電、CO2排出量の削減への取り組みの一つとして、全店で全日24時に一斉消灯します。
※1:点灯時間は店舗により異なります
※2:一部、除外店舗があります
※3:店舗ごとに看板サイズ等が異なるため、電気容量も異なります
※4:「東京都地球温暖化対策指針」に定められた係数に基づき算出しています
- 1.
- 照明:LED導入による省電力化を実施。ロビー階の共用トイレは人感センサーで電源を管理し、不要な電力の削減に努めています。
- 2.
- 空調:各室ごとに室温調整できる個別空調システムを導入。不要な電力を削減できます。
- 3.
- 冷蔵庫:省エネモードに設定しています。
- 4.
- 遮光カーテン:空調に要する電力を最小限化します。
- 5.
- 定期清掃:空調機器の定期清掃を実施し、消費電力の削減に努めています。
- 6.
- スリッパ:布製スリッパを毎日洗浄して提供、リユースに努めています(一部ホテルを除く)。
- 7.
- 客室誌「たのやく」:環境問題に配慮したFSC認証の紙を使用しています。
- 8.
- ECOフレンドリープラン:連泊でご利用の場合に客室清掃を行わない、環境負荷に配慮したプランを提供しています。
- 9.
-
無料元気朝食:翌朝の朝食を召し上がるかどうか、テレビモニター上でお客さまにアンケート回答をお願いしています。また、農林水産省が提供している食品ロス削減運動NO-FOODLOSS PROJECTに賛同し、朝食の補充を8時45分(終了時間の15分前)までとし、適正量の調理、フードロスの削減に努めています(一部ホテルを除く)。
- 10.
- ペーパーレス化:清掃チェック表など、ホテルのオペレーションに必要な帳票をデータで管理するサービスを導入しました。これにより、ホテルで使用する紙が年間約2.5t削減されます。
- 1.
- ソープ等のディスペンサー提供:
シャンプー、コンディショナー、ボディソープをディスペンサーで提供し、ソープ類の無駄づかい、包装材のゴミ削減に努めています。
- 2.
- ペーパー: 再生紙トイレットペーパーを設置しています。
- 3.
- トイレの洗浄水:シャワーで使った水をろ過して再利用しています(一部ホテル)。
- 4.
- 使用済歯ブラシ等の回収:使用済の歯ブラシとコームを回収し、歯ブラシケースやホテル備品として再生させる取り組みを行っています。
- 5.
- アメニティの設置について:歯ブラシセットやコーム、カミソリなど、必要なお客さまが必要なものだけお取りいただけるよう、客室ではなくフロント周辺のアメニティコーナーに設置しています。
東京都の条例第8条の24第1項に基づき、当社の「地球温暖化対策報告書」を公表します。
地域社会と共存共栄、
Win-Winな関係を築く
「企業市民として社会に受け入れられる」「地域の活性化と発展に貢献する」「 青少年に夢と感動を与える」を基軸に、
地域と社会に貢献する活動に幅広く取り組んでいます。
国や自治体の要請を受け、新型コロナウイルス感染拡大時は、海外からの入国者・帰国者の一時的な待機・滞在施設、および新型コロナウイルス軽症者の宿泊療養施設として受け入れを行い、地元の医療従事者にも宿泊施設を提供しました。また、自然災害時に被災者や要配慮者を受け入れる協定を、さまざまな自治体と締結しています。
地域の方々にもご利用いただける拠点づくりにも取り組んでいます。
2024年7月より、コインランドリー、イタリアンカフェ、企業内保育所(地元の方の利用も可)等を設けた施設、「東横INN東大阪scrum」を運営しています。
-
地域社会の活性化やホテルのお客さまと地域との交流の場となることを目指し、東横INN内(ロビーや廊下)の装飾活動や、東横INN併設店舗として「東横INN甲府駅南口2」、「東横INN佐久平駅浅間口」「東横INN湘南平塚駅北口1」「東横INN富山駅新幹線口2」にギャラリースペースを設け、地元のアーティストや多彩なジャンルの作品を展示しています。
-
倉庫をリノベーションした都内最大級のアート施設「ART FACTORY城南島」(東京都大田区)では、若手アーティストの制作活動支援をメインにさまざまな活動を行っています。
-
東横インの理念と相通じる「三方よし」の考えが反映された江戸時代の浮世絵。都内40店舗に、各店にちなんだ浮世絵のモチーフを設置し、お泊りのお客さまにお楽しみいただいています。
子どもたちに心の健康と豊かな経験を届ける
クラシック音楽の力で地域コミュニティを活性化させるとともに、若手演奏家の育成を支援する「一般財団法人100万人のクラシックライブ」に協賛し、2015年よりホテルロビーでライブを開催しています。また、地域の子どもたちが集まる場所で開催するライブ「子どもたちに『音楽を届ける』プロジェクト」の運営をお手伝いしています。
「はじめての出張」
2005年より、地元の小学生が親元を離れてホテルに宿泊し、ビジネスパーソンの出張を疑似体験する「はじめての出張」を実施しています。子供の自立を促す体験型学習として、地域で定着しています。
スポーツ団体を支援
-
日本ジュニアゴルフ協会が主催する大会に特別協賛し、2015年より「東横インジュニア ゴルフ オープン」を開催。「日本を代表するトッププロになる」というジュニアゴルファーの夢を応援しています。
-
2014年より、一般財団法人日本こどもフィットネス協会が主催する「全国こどもチャレンジカップ大会」に協賛し、子供たちの心と身体の健康を地域とともにサポートする活動を応援しています。
「子ども110番の家」に全ホテルが登録
犯罪に遭ったり、遭いそうになって助けを求めてきた子どもを保護し、警察への通報等を行う「子ども110番の家」に、国内全ホテル※が登録しています。
※登録できない自治体のホテルを除く
-
東横INNの全支配人がフィリピンの子どもたちの里親
【特定非営利活動法人 チャイルド・ファンド・ジャパン】
第二次世界大戦後、アメリカのキリスト教児童基金が日本の戦災孤児への支援をしてくれたおかげで、8万人以上の子どもたちの命が救われました。それまでの受けた支援を順送りにしようと1975年より、アジアを中心に貧困の中で暮らす子どもの健やかな成長、家族と地域の自立を目指した活動をしている「チャイルド・ファンド・ジャパン」。東横INNの全支配人は、フィリピンの子どもたちの里親となり、この活動を応援しています。
-
カンボジアに小学校を建設
【公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会】
「学校に行きたい」という子どもたちの夢を叶えるために、ホテルのフロントに募金箱を設け、シャンティ国際ボランティア会の協力のもと、集まった資金でカンボジアに小学校を建設しています。皆さまの募金のおかげでこれまでに3校が完成・開校しました。
-
VOD売上金の一部をアジア・アフリカ地域の医療サポートに
【公益社団法人 日本キリスト教海外医療協力会】
医療が十分行き渡っていない地域の状況を改善するため、「日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)」の活動を、VODの売上金の一部を寄付し、応援しています。
-
子どもが売られない世界をつくる
【認定特定非営利活動法人 かものはしプロジェクト】
児童虐待など「こどもを取り巻く不条理」をなくすため、寄付・募金・ボランティアの協力によりインド・日本で活動する「かものはしプロジェクト」の取り組みに協賛し、支援しています。
その他、下記団体への寄付や協力も
行っています。
寄付・協力先 団体名 |
団体の活動内容 |
---|---|
公益財団法人 交通遺児等育成基金 |
自動車事故により死亡した者の遺族である児童についてその生活基盤の安定を図るための事業を推進 |
公益財団法人 全国防犯協会連合会 |
各都道府県防犯活動の推進 |
公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟 |
国際平和と人類共通の福祉の実現 |
社会福祉法人福田会 | 児童養護施設里親委託等の施設運営 |
ダイバーシティ&
インクルージョン
お客さまに最高の「行ってらっしゃい」を提供するため、東横INNではそれぞれの経験や個性を重んじ、
社員一人ひとりがやりがいとプライドを持って働ける職場づくりに取り組んでいます。
創業以来、東横INNはお客さまがほっとできるホテルづくりのため、女性の感性を大切にしてきました。支配人、フロント、客室清掃スタッフなど多くの女性社員が活躍しています。特に支配人は業界未経験者を積極的に採用してリーダーへと育成、女性エンパワーメントに力を入れています。
株式会社東横インは、2022年9月8日、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」に基づく優良企業として、「えるぼし」認定で最高位の3つ星を取得しました。
■「えるぼし」認定とは
「女性活躍推進法 」に基づき、取り組みの実施状況が優良な企業を認定する制度です。「採用」「継続就業」「労働時間などの働き方」「管理職比率」「多様なキャリアコース」の5項目によって評価され、当社は5項目すべてについて基準をクリアし、3つ星に認定されました。
パートスタッフを含めて、全社員のうち60歳以上が約26%にのぼります。20代から80代まで、幅広い年代の社員が活躍しています。
障がいのある方を「全店で雇用する」ことを目標に掲げ、推進しています。